BIG EYES
上映されてた頃から、
観てみたいと思っていたんだ。
ティム・バートンの作品。
湾曲した夫婦の関係の、アンバランス。
ただ上手くいっている状況には、
ティム・バートンは惹かれないだろうから。
途中で出て来る、
いかにもなパリの風景の絵、
アンディー・ウォーホル、
アンディー・ウォーホルとモディリアーニっていう、
その画家のチョイスがまた。
アンディー・ウォーホルは、
「機械になりたい」って言ってた様な人なんだ。
物凄く成功した人だけど。
モディリアーニは、
アーモンドみたいな目の、顔の細い人を描くんだけど、
首を傾ける向きが、人を不安にさせる方向に向いてるとか、
何かと明るい印象は無いな。2人とも。
そこがまたいい。
ティム・バートンが好きだな。
ひねくれるんだもん。
王道より、ちょっとひねた方に行く方が、
私にとっては愛おしい。
暗くて表にはなかなか出ない本当のところを、
えぐる様な、不健康な作品。
そう上手くはいかない方が、
かえって人間くさくて良いのかもな。