ろぜの絵空事宝箱。

多﨑 ろぜの思考と日常。

ルーヴル美術館。

フランス、パリ。

朝、相方と早起きをして、ルーヴル美術館へ向かった。
朝食の、フランスパン・ハム・チーズ・フルーツを、存分に堪能してから。

 

駅に降り立って、途中切符の確認と、荷物検査に阻まれながらも辿り着いた。
思った以上に大きい、連なる三棟の館。

 

ついに、来た。

 

 

三角錐のガラス前で、折角だからと米津さんのiPhoneカバーを撮りながら、
同時に米津さんの曲を流そうとして立ち止まる。

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その瞬間、すかさずアジア寄りの子供達に、署名を求められる。
書いてしまうと、お金をねだられるから、たちが悪い。
恐らく生きるのに必死なのだろう。
私の興奮は、まるで考慮してくれないんだ。

 

 

開館前だと言うのに、既に長蛇の列。
これでも、この時間だからまだマシな方かもしれない。
日本人も多く、日本語が耳に入る。
すぐ後ろで、昔も来た事があると豪語する先生らしき人が、生徒に向かってトリビアを繰り広げていた。


私達に与えられているのは、たった3時間程度。
午後には、TGV(フランスの新幹線)とバスを乗り継ぎ、モンサンミッシェルへ向かうのだ。

 

入り口に吸い込まれ、荷物をギュッとロッカーに詰めた。
ここで集合!解散!!

 

チケットを買ったら、
日本語のパンフレットをさっと取り、
3つあるゲートの何処から入るか決めた。

 

一番最初に、観たかったニケ。
小走りで階段を上ると、翼を広げた君がいた。

サモトラケのニケの事は、人一倍愛していた。
かつて、3枚以上書けば良かったレポートを、
9枚程書いてしまったくらい。
ニケが元になっている、ナイキも大好き。

 

それなのに、余りにも私は知らなかった。
だってこんなに心強い。 


美しい。でも何より明るく頼もしい。
翳りの無い、勝利と美しさに溢れた君。

 

何て事だ。美し過ぎる。

 

ずっと見ていたい。

 

 

しばらく見つめ続けてしまったけれど、
ふと我に返り、先を急ぐ。

 


長い廊下。
左右に様々な絵が、ひしめき合っている。


こんなに沢山の作品が集うのを、私は観た事が無い。
今まで日本で、一体何を見ていたのだろう。

 

絵の模写をしている人も、時折見かけた。
時には「何日居たのだろう」と気になってしまう程、描き込んでいる人も居た。
ここから、未来のアーティストが生まれるのかもしれない。


そんな事を思っていた矢先に、見つけてしまった。

 

モナリザ

  

大きさとしては、かなりこぢんまりとしているのに、どうしたって目を惹く。
圧倒的オーラを讃えた彼女。

 

嗚呼、そうか。
持ち歩くには、きっと良い大きさだな。


歌いながら歌詞の意味を想起する時の様に
私は彼女を観ながら、ダ・ヴィンチに思いを馳せた。

 

あの天才が、生涯懸けて守り抜いた傑作。
計算づくめの彼の作品。
沢山の死体や肢体にしたい放題で真っ赤に染めたその手で描いたのだ。
そう考えると闇が深過ぎる(病みかもしれない)。


やはり左手だったのだろうな。

 

私はサライになりたい。

 

なんて思いながら、思わず感涙。

 

 


頭を離れぬニケとモナリザ

 


ミロのヴィーナスを観て、ナイスバディに溜め息が出たり、
柔らかそうな肌の質感や、硬いテーブル等の描き分けを注視したり、
天使を愛おしく眺めたり。

 

黒人の学芸員の方が、
「オハヨー」
と話し掛けてくれて、
「おはよー♪」
と返す。

発音が少し違ったけれど、嬉しい。
恐らくルックスとカメラだな。

 


それから、一度ゲートを出て、休憩。

 

別のゲートから入る時に、並びながらもチケットをドヤァ!と見える位置で持っていたら、
チケットチェックの黒人の方が、入るタイミングでウィンクしてくれた。


…私、フランスの方がモテる(違←

 

 

ルーヴルのすごいところは、実にバリエーションに富んでいるところ。
2000年程の歴史が、様々な国の作品が、
35,000点という膨大な数、溢れ返っているのだ。

部屋の数だって物凄く多い。

 

これは確かに、3日掛けても見切れないだろう。

次の部屋に行くと、別の世界が待っている。

 


ナポレオンの部屋。


アニメか夢でしか観た事が無い様な、豪華絢爛の極み。赤と金とキラキラ。
私の小さい頃の夢は「お姫さま」だったから、
こんな美しい部屋に住みたくてしょうがない。

いつだって、誰かの贅沢の裏には、その逆の犠牲が在ると解っていても。

 


白い中庭。


真っ白な石膏像達。
優しくて、癒やされる。
前に芸大に見学に行った時、沢山の石膏像が置いてあるデッサン室を観た事を、思い出した。

デッサン室の何倍もあるこの空間では、
石膏も居心地良さそうにくつろいでいた。
ずっとここに居て、好きな子をデッサンするのもいいな。
心からそう思った。

 


他にもご紹介したい気持ちはあるけれど、
続きは君の目で確かめてくれ!(ありがち←

 

 

お昼近くにもなると、私達が来た時の倍近い人が、
私達と反対の方向へ向かっていた。
早く来て正解。


最後にまたニケとモナリザに「またね」と告げて、
待ち合わせ場所に着くと、フランスパンを頬張る相方がいた。

 

フランスでおすすめのパン屋さん"PAUL"は、
ルーヴル美術館内にもあり、フランスパンがとにかく美味しい。
ポール・マッカートニーも、ポール・スミスも好きな私としては、愛おしい名前だ。
並んででも買ってしまう。
日本にも何店舗かあるので、見つけた際は、是非食して戴きたい(ちなみにパン屋の回し者ではない)。

 


そして私達は、少しの余韻と重たい荷物を持って、
また次の場所へ向かうのだった。