読んだ本・マンガ、観た映画などの感想を、メモ程度に書いていきます。ネタばれしたらごめんなさい!

ろぜの読書感想文。

多﨑 ろぜが読んだ本・マンガ、観た映画など。

誰かの話。04

「衝撃的だった出来事ね。

 

若い時は、世界の色んなところに一人旅していたんだけど、

ドイツに行った時に、公衆トイレに入って。

個室の方なんだけど。

 

海外のトイレって、日本よりもっと上も下も、

トイレとトイレの間の壁の隙間が広いんだよね。

 

アメリカとかもそうなんだけど。

何となく分かる?

 

それで、まぁ普通に用を足してたんだけど、

隣りの個室にも誰か入ったんだよね。

 

トイレは広かったから、もっと離れたところに入ってもいいのにって思ってたら、

床に影が出来てて。

 

えっ、て思って上の方見たら、

隣りの個室から、おっさんがこっち覗き込んでんの。

 

もう焦って。

"Get out!"って叫んだよ。

英語なんてろくに喋れなかったけど、

それくらいは何とか思いついて。

 

そしたら逃げてった。

そこで逃げてかなかったらどうしただろうとも思ったよ。

 

世界には色んな人がいるもんだよね。」

誰かの話。02

「あの頃、まだ私が可愛かった頃の話よ?

 

アイディアが溢れる程に出て来て、

とにかく浮かんだものを描いていったの。

 

デザインは学んだものの、作る技術も必要だと思って、

彫金の学校にも通った。

 

寝る暇も無いくらいだったけど、

溢れるものを止める事が出来なかったし、

夢中だった。

 

始めは自分で考えて、作って、ってやっていたけれど、

だんだん追いつかなくなって来て。

 

賞も戴いたりするようになって、

私の作品を良いと言って下さる方も増えて、

1人じゃ回せなくなって来たから、

職人を雇った。

 

自分でも作る事をやっていたお陰で、

おかしいところがあれば分かるし、

こだわりもあるから、雑にされていると分かるから、やり直させるし。

でも最近はダメね。目が悪くなって来て。

 

浮かんだものを描いて、作って、売って。

売る事は本当に大事。

そのために作ってるんだもの。

 

お客様に実際に身に付けて貰って、意見を貰ったり、

ああ付けてみるとこうだな、って、自分でも分かったり。

現場での意見は貴重だし、

次に作る時の参考になるから。

お客様の笑顔を見ると、また頑張ろうって思えるじゃない?

 

でもその行程全部を1人でこなすって、

もうこの規模になると無理なのよ。

だから振り分けてお願いしているし。

私は作る事に集中したいの。

買って下さるお客様もいるんだから。

 

そのためにあなたを選んだのよ。」

誰かの話。01

「確かに、

この場所にライトが点いていたら掃除しづらいとか、

その人の言う事はよく分かります。

 

でも、建物が長く残っていくためには、

耐性よりもっと大切なものがあるんです。

 

どんなに土台がしっかりしていて、

何十年何百年と残れる様な耐性があっても、

その建物が必要とされなければ、壊されてしまうんです。

 

だから自分が、こっちの方が良いと思う事があっても、

クライアントの要望を受け入れるし、

使いやすさや耐性より、デザインを優先する事もあります。

 

僕はより長く残って行ける、

より長く愛される建物を作りたいから。」

誰かの話。0

最近、こんなカテゴリーで、

書いてみたいと思っていました。

 

 

私の記憶の断片かもしれないし、

出鱈目かもしれないし、

唯の作り話かもしれない。

 

それくらいが丁度良い。

誰かを傷付けない程度の。

 

 

だから、本当にあった話かもしれないし、

嘘かもしれないし、

何かを考えたり想像したりするきっかけになるかもしれないし、

何の役にも立たないかもしれない。

 

 

そんな話達を書きます。

大抵短いと思います。

 

宜しければ、お付き合い下さいませ。

レベル21

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とても急に思い出したから、

思い出した事のドッグイヤーとして、

書いておこうと思う。

 

レベル21。

これは私の一生でも、かなり大事な本になった。

 

 

この本を見つけたのは、小学校の図書室。

図書室には、よく入り浸っていたけれど、

その図書室にこっそり置かれていた漫画

銀河鉄道999』と同じくらい、

この本はさり気なく隠れていた。

 

(当時、図書室にあった漫画は『銀河鉄道999』と『はだしのゲン』くらいだった。

読書嫌いな男子は、このどちらかの漫画を読んでいたため人気で、

大抵分かりづらいところに隠すように置いてあったのを覚えている)。

 

 

不思議な本だった。

 

「皆銀色のスプーンをくわえて生まれて来る。

時折金のスプーンの人もいる(障害を持った方など)」

といった話が妙に頭に残っている。

 

それ以外は『不思議な本だな』という印象しか残ってないんだけど(おい← 、

不思議なお店の店主のアンジュさんが、

私にとっては、当時のピアノの先生の印象だった。

 

先生は、金髪ロングで、長い睫毛、外人の様な美しい顔立ちで、

どこかミステリアスな印象をも与える人だったから。

メーテルの様な先生だった。

その空気感が近かったのかもしれない。

 

だから余計に、大事な本に思えるのかもしれないな。

先生との思い出の一つみたいで。

 

 

私はそもそも、不思議な話に興味があって、

その延長で、小2頃から

怖い話『学校の怪談』系と、

星座の本の一部として、ギリシャ神話の本とをよく一緒に借りていたんだけど、

それらとはまた違って。

 

今と違って、ネットなんて知らない頃、

不思議な話は、本とTVの中くらいしか無くて。

TVは殆ど観なくて、いつも友達の話題についていけてなかったな。笑

 

不思議な話が出来る人も、恐らく周りにいなくて、

でもそんな時、私と同じくらい、

きっと不思議な話が好きな人がいるんだなって思えたから、

だから大事になったんだろう。

 

 

そのうち読み返したいな。

不思議な話が好きな人にはおすすめです。